現場で起きている“すれ違い”を、どう乗り越えるか

体験して気づく、「伝えたつもり」と「伝わった」の違い

研修の冒頭では、折り紙ワークを通じて「伝えたつもり」と「伝わった」の違いを体感しました。言葉だけを頼りに進める中で、自分では明確に伝えたつもりでも、相手には同じように伝わっていないことに気づきます。
農業の現場や青年部活動では、「言わなくても分かる」という思い込みがすれ違いを生みがちです。この体験をきっかけに、日常の声かけや指示の出し方を見直す重要性を共有しました。

身近な関係ほど起きやすいコミュニケーションのすれ違い

家族や仲間など、日常的に顔を合わせる関係では、遠慮や説明が省かれがちになります。
「今さら言わなくても分かるだろう」「何度も言っているのにできない」――そんな思いが積み重なり、言葉が強くなったり、逆に本音を飲み込んでしまったりする場面も少なくありません。

研修では、農業の現場を想定した事例を用いて、立場や経験の違いによって同じ言葉でも受け取り方が大きく変わることを確認しました。
伝える側は指導のつもりでも、受け取る側は否定されたと感じてしまう。この小さなズレが、関係性や意欲に影響を与えていきます。

身近な関係だからこそ、「親しき中にも礼儀あり」という視点を持ち、言葉を選ぶことの大切さを共有しました。


なぜ、親しい人にほど感情をぶつけてしまうのか

アンガーマネジメントの視点から見ると、人は「安心できる相手」「関係が切れにくい相手」にほど、感情をそのままぶつけやすい傾向があります。
家族や長年一緒に働く仲間に対して、「これくらい言っても大丈夫」「本音を出せる相手だ」という無意識の甘えが生まれるためです。

一方で、その言葉を受け取る側は、強い口調や否定的な表現によって、必要以上に傷ついたり、意欲を失ってしまうことがあります。
怒りの感情そのものが問題なのではなく、どう表現するか、どう伝えるかが重要であることを研修ではお伝えしました。

怒りが生まれる背景には、「こうあるべき」「分かってほしい」という期待があります。
その期待に気づき、感情を整理した上で言葉にすることで、関係性を壊さずに伝えるコミュニケーションが可能になります。

「仕事は楽しく!」を続けるためのセルフケア

仕事を続けていく中で、忙しさや人間関係のストレスをゼロにすることはできません。
だからこそ大切なのが、問題が起きてから対処するのではなく、日頃から自分の心と体を整えておくセルフケアです。

研修では、セルフケアを「特別なこと」ではなく、「楽しく働き続けるための仕事の準備」としてお伝えしました。
自分の感情に気づくこと、無理をしているサインを見逃さないこと、そして必要なときには言葉にして伝えること。
こうした小さな積み重ねが、怒りや不調を大きくしない土台になります。

コミュニケーションとセルフケアは別々のものではなく、互いに支え合う関係です。
一人ひとりが自分を整えることで、現場全体の雰囲気も変わっていきます。
「仕事は楽しく!」を合言葉に、日々の仕事や青年部活動に活かしていただける内容となりました。

まとめ|現場が変わるメンタルヘルス研修を目指して

仕事と人間関係が密接だからこそ、コミュニケーションのすれ違いや感情の行き違いが起こりやすくなります。
本研修では、体験型ワークや事例検討、アンガーマネジメントの視点を通じて、「伝え方」と「感情の扱い方」を見直し、楽しく働き続けるための土台づくりを行いました。

メンタルヘルス対策は、特別な支援が必要になってから始めるものではありません。
日常の声かけや関わり方を少し変えること、そして一人ひとりが自分を整えるセルフケアを身につけることが、結果として現場全体の活性化につながります。

JA青年部研修、職員研修、地域団体向け研修など、それぞれの現場に合わせた内容での実施が可能です。
「仕事は楽しく!」を合言葉に、現場に前向きな変化を生み出すメンタルヘルス研修をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。       

                      

リフレイム
河野 恵美

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